2009/ 4/ 9

平成20年度 家畜輸出入に関するセミナー

平成21年3月23日(月)、「平成20年度 家畜輸出入に関するセミナー」を開催しました。
本年度からは一般の方の参加もいただき、活発な質疑応答を含め、有意義なセミナーとなりました。


酒井 様

「家畜輸出入手続きにおけるANIPASの運用状況と課題」

農林水産省 動物検疫所調整課 調整課長 酒井 様

■動物検疫所の取り扱う法律
家畜伝染病予防法、狂犬病予防法、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、水産資源保護法の、それぞれの目的や主な検疫の対象物について説明。
■ANIPAS(動物検疫検査手続電算処理システム)の導入の経緯
・平成9年当初は、畜産物の輸入検査申請及び税関手続きのためにANIPASが導入された。
・平成10年に、オーストラリア政府発行の電子的な検査証明書(食肉製品用)受け入れが始まった。
・平成13年に、これまでのシステムへの機能強化に加え、動物の輸出入検査申請手続きが電子化した。
・平成17年に、業務及びシステムのさらなる最適化を行い、平成20年にインターネット回線を利用したシステムを導入。
・現在では、動物検疫に係わるほとんどの手続きをANIPASを使用して電子的に行うことができる。
■ANIPASの機能の紹介
・一般のPCとWEBブラウザで利用できる。IDとパスワードを利用する。
・動物の輸入事前届出機能には、過去の届出情報管理や輸入検査申請との連携等がある。
・事前届出の際に、外部で作成した電子データーを添付でhttp://www.jlta.or.jp/news/news20090409.htmlきる。
■オンラインでの利用率
・動物輸入事前届出手続きは、ほぼ100%の利用率。
・利用者の声を参考に、より使いやすいシステム改善業務を進めている。
JLTA 事務局から 動物検疫所は、 動物検疫所ホームページ にて各種情報を公開しています。

茅野 様

「世界における飼料穀物需給について」

ユニパックグレイン 株式会社 代表取締役 茅野 様
 

■穀物相場の注目点
1.2009年の見通し−総じて軟弱な地合い
2.需給の現状−アメリカの国内需要蒸発
3.外部要因−金融危機に起因するデフレ
4.長期需給−トウモロコシは逼迫へ、大豆は緩和へ
■穀物相場は修正場面が続く
・2009年の相場は総じて弱基調が続きそう。2008年前半の異常な高騰の後の修正プロセスに移行しているため。
・2008年秋以降、米国経済はデフレ・スパイラルに突入、需要不足による価格下落に歯止めがかからない。
・穀物市場では、08年9月15日のリーマンブラザーズの破綻以降、09年3月初めまで価格メカニズムが働きにくくなった。
・なぜか? 市場が、長期の需給ではなく生産コストに反応したからである。
・値下がりには、幾つかの要因がある。
■穀物市場におけるアメリカの地位とは?
・アメリカの一人勝ちは続かない。国際穀物市場には、アルゼンチンとブラジルという競争相手がいる。
・とはいえ、アメリカの地位が「レジデュアル・サプライヤー(Residual supplier=最終的な供給者)」であることに変わりはない。
■トウモロコシ、大豆、小麦の需給予測
・各穀物の最近の生産高と在庫率、今後の需給予測とその理由。
・トウモロコシの在庫率は14.5%へ。大豆の需給は逼迫が続き、小麦は需給が大幅に緩和する。
■2009/2010年度の作付け面積の見通し
・トウモロコシ、大豆、小麦の作付け面積見通しの紹介。小麦のみ減少。
■ドル安−構造的、短期的
・1965年に遡る、構造的なドル安に起因した出来事。
・価格がドル表示される穀物、原油、金。対ユーロに対する弱さが目立つ。
■トウモロコシ市場の構造変化
・アメリカの市場では、第二次世界大戦後2回の構造変化が起きた。
・最初は1972年7月のアメリカ産穀物の対ソ大量輸出、2回目は2005年8月エネルギー政策法の成立がきっかけ。
■エタノールの利用とエタノール政策による高価格化
・1990年、改正清浄大気法(Clean Air Act Amendments)の成立により含酸素オクタン価向上剤として使われる。
・エタノール政策の本質は、同産業を保護し育成することにあり、アメリカの政治的利益にほかならない。
・2005年8月、エネルギー政策法が成立。更新可能燃料規準(RFS)が設けられた。
・トウモロコシが不作になって供給が減少してもエタノール向けの需要は減少しないこととなる。
・2007年12月、エネルギー独立安全保障法を制定。更なるトウモロコシ由来エタノールの使用義務量を引き上げた。
・2009年3月に入り、アメリカ政府は市場に速効性のあるガソリンへのエタノール混合率引き上げを検討している。
■アメリカは穀物覇権を維持できるのか?
・もちろん「YES」である。
・但し、レジデュアル・サプライヤーであり続けるために、穀物生産を増大し、世界需要を満たす必要がある。
・増産実現のための3つの方法とは「作付け面積を増やす、株数を増やす(密植する)、新しいGMO種子を作付けする」こと。
・トウモロコシの増産の実現は大きなかぎとなる。オバマ新大統領もエタノール政策を継続するだろう。
・トウモロコシ豊作を達成する3つの条件。天候も影響する。
■米国産トウモロコシ、大豆、小麦の需給見通し(〜2011年度)
・各穀物の総供給量、総需要量、期末在庫、在庫率の見通しの説明。

FAO DVD

「Avian Influenza : A Country Responds」− DVD

制作:国際連合食糧農業機関
Food Agriculture Organization of the United Nations

About the film
The film "Avian Influenza : A Country Responds" shows how the government of Cambodia, the FAO, its UN and NGO partners fought back to contain the outbreak and profiles its on-going effort to meet the challenges of combatting this deadly virus.
Filmed over 6 months and crisscrossing Cambodia, the film explores the challenges the teams of the Government of Cambodia and FAO staff face in order to get preventative messages and personal protective equipment to those on the frontline of the fight against AI.
JLTA 事務局から
 FAOは、 国際連合食糧農業機関(FAO)日本事務所Food and Agriculture Organization of the United Nations にて
各種情報を公開しています。