2021/ 5/14 更新

2020年度 家畜輸出入に関するセミナー

2021年3月11日、「2020年度 家畜輸出入に関する(オンライン)セミナー」 を開催しました。


開催にあたって
 新型コロナウイル感染症の影響がいまだ続くなか、当協議会会員は畜産物需給・消費動向、海外情勢等に注視しつつ、 家畜の資質・価格、輸送等の経費面を総合的に検討し、需要家の要望にそった家畜の輸入を通じて 我が国の畜産振興に寄与して参りたいと、努めております。
 口蹄疫、アフリカ豚熱等の海外での発生報告に接しますとき、農林水産省をはじめとする関係機関の水際・地域・ 農場での防疫展開に感謝致しますとともに、私共も健康な家畜の輸入に努めなければと心新たに致しております。
 当協議会では、毎年3月に家畜輸出入に関するセミナーを開催しております中で、本年は「動物検疫-馬・牛・豚の検疫-」 につきまして、Zoomによるオンラインセミナーとして講師に講演いただきます。
 本日のセミナーが皆様方の知見の向上と業務遂行に役立ちますよう祈念いたします。
2021年3月   一般社団法人 日本家畜輸出入協議会
理事長 野澤 毅一郎


石塚氏

「動物検疫 -牛・馬・豚の検疫-」

農林水産省 動物検疫所
オリンピック・パラリンピック担当専門官
石塚 久義 氏

■主な内容
●動物検疫所の役割
・動物検疫業務に係る主な法律
・動物検疫所の配置(1本所、8支所、18出張所、3分室)
●重要な悪性家畜伝染病
・口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ、豚熱、アフリカ豚熱
・海外における重要伝染病の発生状況
●偶蹄類、馬等の輸入検査の流れ
・出国検疫(輸入条件の合意、輸入の届出等)
・輸入動物のリスク分析と検疫対応への反映(リスク評価の手順)
・家畜衛生条件(偶蹄類、馬)
・指定港(臨船/臨機検査、機外へ搬出、輸送車へ収容)
・係留施設(搬入と畜舎内の係留、個体確認)
・係留施設における動物の検査
・書類検査、臨床検査、血清学的検査、病原学的検査、病理学的検査
・臨床検査、検査材料の採取(採血/採材)、精密検査
・係留検査で実施する通常検査①(リスク評価を活用して検査項目を選定した動物)
・豪州産肥育用素牛、カナダ産肥育用馬
・係留検査で実施する通常検査②(①以外の動物)
・病原体に感染すると...
・血清学的検査(中和試験、間接蛍光抗体法、酵素抗体法、補体結合反応等)
・ウイルス分離
・精密検査部で実施する通常検査
・我が国に発生のない家畜の伝染性疾病
・総合判定(解放、不合格)
・主な家畜の輸入実績(過去の記録、国別/用途別)
・輸入検疫中に摘発された監視伝染病
・検査の信頼性確保業務(ISO/IEC17025)
・行政手続等における押印の原則見直しについて
■資料のダウンロード:「 動物検疫 -牛・馬・豚の検疫- 」 [PDF 約2.5MB]